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不正解
心尖部四腔像の収縮期カラードプラ像(別冊No.3)を別に示す。この症例で考えられる心雑音はどれか。

66国試 AM18 臨床生理学
みんなの正解率:48.6%
<chatGPT>による解説
この画像は 心尖部四腔像の収縮期カラードプラ像 であり、青・赤・モザイク状のカラー乱流が 僧帽弁方向 に広がっていることから、僧帽弁閉鎖不全症(MR:mitral regurgitation) を示唆する。
心雑音の特徴と解答の導き方
僧帽弁閉鎖不全症では、収縮期に左心室から左心房へ逆流 が生じるため、収縮期に持続する雑音(全収縮期雑音) を呈する。
心雑音の種類 | 代表疾患 | 発生時期 | 特徴 |
---|---|---|---|
全収縮期雑音 | 僧帽弁閉鎖不全症 (MR)、三尖弁閉鎖不全症 (TR)、心室中隔欠損症 (VSD) | 収縮期全体 | 一定の強さで持続、吹き抜けるような音 |
駆出性収縮期雑音 | 大動脈弁狭窄症 (AS)、肺動脈弁狭窄症 (PS) | 収縮中期から増強 | ダイヤモンド型(crescendo-decrescendo) |
拡張早期雑音 | 大動脈弁閉鎖不全症 (AR)、肺動脈弁閉鎖不全症 (PR) | 拡張早期 | 高調な雑音、降下する音 |
前収縮期雑音 | 僧帽弁狭窄症 (MS)、三尖弁狭窄症 (TS) | 拡張末期 | 低調なランブル音 |
連続性雑音 | 動脈管開存症 (PDA) など | 収縮期〜拡張期 | 機械様雑音 |
今回の症例では、僧帽弁逆流が収縮期全体を通して存在 するため、全収縮期雑音 が正解となる。
関連知識
- 逆流のカラードプラ表現
- 青・赤のモザイク状乱流 → 逆流を示唆(収縮期に左心室→左心房へ)
- 収縮期の全期間に持続 → 全収縮期雑音
- 僧帽弁逆流の原因
- 器質的MR(弁膜症、腱索断裂、心内膜炎など)
- 機能的MR(左室拡大による弁輪拡張)
- 逆流の重症度
- ドプラのジェットが左心房内の50%を超える場合は重症
- 収縮期の持続時間が長いほど 雑音も持続する
このように、心エコー像の特徴と心雑音の分類を整理すれば、確実に正答を選ぶことができる。
※chatGPTによる解説は誤りを含む場合があります。正しくは教科書や関連図書を用いて比較確認しましょう。
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連続性雑音:動脈管開存症
駆出性収縮期雑音:大動脈弁狭窄症、肺動脈弁狭窄症、ファロー四徴症、心房中隔欠損症
前収縮期雑音:僧帽弁狭窄症 -
左心房(右下) に逆流を認め、僧帽弁閉鎖不全症が疑われる
→ 僧帽弁閉鎖不全では全収縮期雑音
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